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小説感想

作品の時代は昭和14年頃の戦時中であり、帝国陸軍の結城中佐によって秘密裏に設立されたスパイ養成学校、通称「D機関」の掟…感想・書評「ジョーカー・ゲーム:柳広司」ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

ジョーカー・ゲーム 柳広司 日本傑作のスパイ小説 「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。作品の時代は昭和14年頃の戦時中であり、最初に書いた言葉は帝国陸軍の結城中佐によって秘密裏に設立されたスパイ養成学校、通称「D機関」の掟である。「自決」が当たり…

感想・書評「コインロッカーベイビーズ:村上龍」ネタバレ注意・キクとハシがまるで双子のようにいつも一緒で仲良く助けられながら育ち(レビュー)。 #読書

コインロッカーベイビーズ 村上龍 コインロッカーで生まれた2人の物語 この本を読み終わった時になぜか長年胸につっかえていたものが軽くなったような気がしました。けして明るい話ではなく、むしろ暗くて文章の一つ一つが胸に刺さるような印象をもって読ん…

感想・書評「コレクション近代日本文学:石尾奈智子ほか」ネタバレ注意・日本文学者33人の作品を、小説・詩・短歌・俳句のジャンル別にまとめたアンソロジー集(レビュー)。 #読書

『コレクション近代日本文学』(石尾奈智子ほか編):日本文学で何を読んだらいいか分からない人へ 日本がもっとも激動の渦に巻き込まれた近代という時代。文学の世界もまた激動の渦中にありました。様々な思想や立場を持つ文学者が現実と対峙する中で生まれ…

感想・書評「光:道尾秀介」ネタバレ注意・感動できる本です(レビュー)小学生が主人公ですが、もっと年長の青年期に向いています。 #読書

「光」道尾秀介 小学生が主人公ですが、もっと年長の青年期に向いています。 児童用の本かと思っていましたが、内容が深く中学生・高校生・大人までが感動できる本です。 主人公は小学生。その友人たちとの冒険談です。 身近な、なぞ・不思議から、どんどん…

感想・書評「ファミリーポートレイト:桜庭一樹」ネタバレ注意・母娘の逃避行を描いた本、エンディングでよかったです(レビュー)。 #読書

桜庭一樹『ファミリーポートレイト』は母娘の逃避行を描いた本 『ファミリーポートレイト』は母娘の奇妙な逃避行と、その逃避行が終わった後の主人公の余生について書かれた本です。

感想・書評「ソードアートオンライン プログレッシブ4巻著:川原礫」ネタバレ注意・遺跡や地下ダンジョンを主体とした第5層の攻略を描いています(レビュー)。 #読書

小説・ソードアートオンライン プログレッシブ(4) 著:川原 礫 人気ライトノベル、ソードアートオンラインシリーズの原点となった「アインクラッド編」を深く掘り下げているもはやスピンオフでは収まりきらない外伝シリーズの最新刊です。

感想・書評「闇の守り人/上橋菜穂子」ネタバレ注意・女用心棒バルサは過去との精算、そして養父であるジグロの汚名を晴らすため故郷に(レビュー)。 #読書

闇の守り人/上橋菜穂子/バルサとジグロ。二人の想いが溢れる「守り人(もりびと)シリーズ」第二段 綾瀬はるかが主人公バルサを演じ、実写ドラマ化が決定した「守り人シリーズ」。実写ドラマ化もアニメ化もした第一作「精霊の守り人」の続きが気になり、第二作…

感想・書評「星籠の海 上巻下巻:島田荘司」ネタバレ注意・事件は瀬戸内海に浮かぶ美しい島に、全裸の遺体が連続して漂着することから始まります(レビュー)。 #読書

星籠の海 上巻下巻 著/島田荘司 御手洗(みたらい)シリーズを読んだのは何年ぶりだろうか。久しぶりに新刊がでたのは聞いていたが、映画のために書き下ろしたのだと知り、慌てて書店へ。残念ながらノベル版しかなかったのでこちらを購入。二日かけて読み終…

感想・書評「ガンゲイル・オンラインⅣ _サード・スクワッドジャム_ビトレイヤーズ・チョイス<上>時雨沢恵一」ネタバレ注意・作中ではSJ3(サードスクワッドジャム)の大会開催が決定(レビュー)。 #読書

ガンゲイル・オンラインⅣ _サード・スクワッドジャム_ビトレイヤーズ・チョイス<上> 時雨沢恵一 待ちに待った時雨沢恵一(しぐさわけいいち)さんのガンゲイル・オンライン新刊です。前の巻で終わりなのかなという雰囲気だったので驚きましたが、やっぱ…

感想・書評「左京区恋月橋渡ル:瀧羽麻子」ネタバレ注意・同じシリーズの「左京区七夕通東入ル」をだいぶ前に購入したのですが、こちらの作品は非常に好きで何度も読んでいました(レビュー)。 #読書

左京区恋月橋渡ル 瀧羽麻子 つまらなかった。 同じシリーズの「左京区七夕通東入ル」をだいぶ前に購入したのですが、こちらの作品は非常に好きで何度も読んでいました。 ふと上記作品の裏表紙をみて、シリーズものがあると知り、今回「左京区恋月橋渡ル」を…

感想・書評「卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ」ネタバレ注意・餓死者が出るほどの食糧危機に見舞われていたレニングラードの描写はリアリティ(レビュー)。 #読書

卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフの戦争寓話 餓死者が出るほどの食糧危機に見舞われていたレニングラードの描写はリアリティがあるにも関わらず、作者の祖父の一人称で語られるために児童文学のような雰囲気があり、残酷なシーンでもさっくり読…

感想・書評「海辺のカフカ/村上春樹」ネタバレ注意・ストーリーも最初から最後まで抜かりなく不思議な世界(レビュー)。 #読書

2度目! 海辺のカフカ/村上春樹 2度目の購入!何年も前に読みました。その時の感想は「よくわからん???」なのにまた読みたくなった不思議な本。ストーリーも最初から最後まで抜かりなく不思議な世界が広がっています。カフカと名乗る少年を中心としたス…

感想・書評「エイジハラスメント:内館牧子」ネタバレ注意・34歳の主人公大沢蜜は、ごく普通のでもその辺の主婦より若くて綺麗な主婦のお話(レビュー)。 #読書

エイジハラスメント内館牧子 連続ドラマ化 34歳の主人公大沢蜜は、ごく普通のでもその辺の主婦より若くて綺麗な主婦のお話です。 可愛い娘にも恵まれ、優しくて主人公の蜜のことをとても大事にしてくれて、ちゃんと妻の事を褒めてくれるご主人にも恵まれてい…

感想・書評「遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架:桑原水菜」ネタバレ注意・舞台は長崎。キリシタンの聖地に降り立った無量と萌絵(レビュー)。 #読書

遺跡発掘師は笑わないまだれいなの十字架 桑原水菜 天才遺跡発掘師の西原無量と発掘師派遣業亀石発掘派遣事務所、通称カメケンの社員で素人の永倉萌絵の異色タッグの本格ミステリー第三弾。 今度の舞台は長崎。キリシタンの聖地に降り立った無量と萌絵。降り…

感想・書評「数えずの井戸/京極夏彦」ネタバレ注意・もとネタは怪談の番町皿屋敷(レビュー)。 #読書

【数えずの井戸/京極夏彦】があまりにも切ない。 若い頃から好きでよく読んでいた京極作品。 この頃読書離れしているなと危機感を覚え、本屋さんに駆け込んで見つけたこの作品。あっという間に読み終え、その出来の素晴らしさ故、読んだことに満足し、その内…

感想・書評「国銅・上下全二巻:帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)」ネタバレ注意・743年、主人公は人足の国人(くにと)の青春の一時期の話(レビュー)。 #読書

国銅上下全二巻 帚木蓬生(ははきぎ ほうせい) 現代が文化も人間も優れているわけじゃない まずは筆者名。御存じの方は読めると思うのですが、私は読めず、そして間違えて覚えてしまい、探すのに一苦労でした。 話は743年の春から始まる日本の話。主人公…

感想・書評「SRO Ⅵ 四重人格:富樫倫太郎」ネタバレ注意・シリーズ第6弾です。新たなシリアルキラーが登場(レビュー)。 #読書

「SRO Ⅵ 四重人格」 富樫倫太郎・著 この小説は警視庁広域捜査選任特別調査室、通称SROの個性的なメンバーが難事件に挑むシリーズ第6弾です。新たなシリアルキラーが登場しましたが、私は前作までの近藤房子の話よりもこの作品の方が好みでした。林葉…

感想・書評「秋葉原先留交番ゆうれい付き(西條奈加)」ネタバレ注意・口の悪いヒロインとオタク&イケメン警官の事件簿が始まる…(レビュー)。 #読書

「秋葉原先留交番ゆうれい付き」(西條奈加)口の悪いヒロインとオタク&イケメン警官の事件簿が始まる…! この町は、世界で一番鬱陶しい。 そんな書き出しではじまるのは、秋葉原を舞台にした幽霊譚。 主人公の季穂(きほ)は口が悪い。秋葉原の雑踏を「ク…

感想・書評「クラッシュ・ブレイズ 逆転のクレヴァス:茅田砂胡」ネタバレ注意・リィ(エドワード・ヴィッキー・ヴァレンタイン)がヴィッキー・ヴォーンと間違えて誘拐されてしまい、シェラ・ルゥ・コール警部の必死の捜索が展開(レビュー)。 #読書

クラッシュ・ブレイズ 逆転のクレヴァス 茅田砂胡 クラッシュ・ブレイズシリーズの14巻目に当たる。リィ・シェラ・ルゥの三人を中心として展開していくノベルス。「デルフィニア戦記」や「スカーレット・ウィザード」と違い、何巻目から読んでも楽しむことが…

感想・書評「人びとの旅路:内海隆一郎」ネタバレ注意・短編集、現代の疲れきった生活を癒すサプリのようなお話(レビュー)。 #読書

人びとの旅路 内海隆一郎 現代の疲れきった生活を癒すサプリのようなお話 疲れた毎日を、きゅっと引き締め、また明日からも頑張ろっかな、と思わせてくれる短編集です。 何気ない日常の中にある、人びとの心の葛藤や悩み、喜び、そういったものが表現されて…

感想・書評「漁港の肉子ちゃん」ネタバレ注意・アメトーク読書芸人、又吉さんが推薦していた(レビュー)。 #読書

漁港の肉子ちゃん:今話題の魂に訴える本(西加奈子) バラエティ番組、アメトークで放送された読書芸人。その回で又吉さんが進めていたのが「漁港の肉子ちゃん」という本でした。西加奈子さんの書く文章は、若いうちに呼んでおきたい言葉、表現がたくさん詰…

感想・書評「斜陽」ネタバレ注意・お金に恵まれていた貴族が落ちていく話が(レビュー)。 #読書

斜陽 太宰治 ある程度お金に恵まれていた貴族が落ちていく話が さすが、太宰治って感じですね。文章だけで、あそこまで表現することのできるのに感服しました。主な登場人物は、かず子、弟の直治、二人の母、そして、上原の4人です。直治は、心が弱く、戦争…

感想・書評「ソウルメイト(馳 星周著)」ネタバレ注意・犬好きにはたまらない作品(レビュー)。 #読書

ソウルメイト(馳 星周著)で、感動しました。 馳 星周著の「ソウルメイト」は、犬好きにはたまらない作品でした。 馳 星周と言えば「不夜城」などの、少しダークで重めの作品が多いので、今回も犬をテーマに重い作品なのかなと思いました。 しかし、読んでみ…

感想・書評「君の膵臓をたべたい」ネタバレ注意・死が近い「彼女」が生き生きとしているのに対して(レビュー)。 #読書

「君の膵臓をたべたい」を読んで 「君の膵臓をたべたい」住野よる/作 新聞の書籍紹介コーナーで、タイトルにぎょっとしたものの、書店でみかけるときれいな装丁でつい手にとってしまい購入。 他人と関わりをもたずに過ごしてきた高校生の「僕」と、だれから…

感想・書評「沈黙の春-レイチェル・カーソン」ネタバレ注意・農薬汚染によって鳥の声が聞こえなくなってしまった春(レビュー)。 #読書

沈黙の春-レイチェル・カーソン:農薬汚染によって鳥の声が聞こえなくなってしまった春 1950年代から盛んに利用されるようになった化学農薬。 本書はこの化学農薬の持つ危険性について警鐘を鳴らした本です。より収穫高を挙げることばかりに血道を上げ…

感想・書評「キミのイタズラに涙する」ネタバレ注意・日本ケータイ小説大賞・優秀賞&TSUTAYA賞受賞作品ということで(レビュー)。 #読書

キミのイタズラに涙する。 cheeery 絶対に泣ける! 日本ケータイ小説大賞・優秀賞&TSUTAYA賞受賞作品ということで普段あまり読まない携帯小説を読ませて頂きました。高校1年の主人公、沙良が、イタズラ好きの隆平と出会うことから始まり、温かく愛のあるイタ…

感想・書評「白夜行:東野圭吾」ネタバレ注意・二人の少年少女の19年間を描いた物語(レビュー)。 #読書

白夜行 東野圭吾 二人の少年少女の19年間を描いた物語。 ある事件をきっかけに二人だけの秘密をもつ事になる少年少女。月と太陽のようにお互いを感じ、月は太陽を遠くから照らし続ける。 彼女の周りで起きる出来事はいつも不可解なことばかり。二人は、な…

感想・書評「百年法 上下巻:山田宗樹著」ネタバレ注意・第三次世界大戦により3発の原爆を落とされた、というパラレルワールド的な日本を舞台とした小説(レビュー)。 #読書

<百年法 上下巻> 山田宗樹著 第三次世界大戦により3発の原爆を落とされた、というパラレルワールド的な日本を舞台とした小説です。 アメリカでヒトを不老不死に出来るウイルスが発見され、それを人体に施す手術、HAVIが全世界に普及。 脅威の生命力で…

感想・書評「土佐堀川 広岡浅子の生涯:古川智映子著」ネタバレ注意・NHKの朝ドラ「あさが来た」の原作本というので読んでみました(レビュー)。 #読書

【小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯】古川智映子著 女性の時代は明治から始まっていたのですね。 NHKの朝ドラ「あさが来た」の原作本というので読んでみました。これまでも「おはなはん」や「八重の桜」などちょっとお転婆な明治の女性の物語はいずれも時代背景…

感想・書評「アルスラーン戦記・王都炎上」ネタバレ注意・1巻は、怒涛の展開です。田中芳樹のファンタジー小説です(レビュー)。 #読書

田中芳樹の「アルスラーン戦記・王都炎上」1巻は、怒涛の展開です。 田中芳樹のファンタジー小説です。強国パルス国王太子であるアルスラーンが初陣した戦いで、パルス軍は敵国であるルシタニアに惨敗してしまいます。国王の安否は不明。アルスラーンは、パ…