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蘇る金狼/最終回・結末の感想ネタバレ注意!あらすじ・大藪春彦先生原作、香取慎吾さん主演のハードボイルド…。 #テレビドラマ


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蘇る金狼・主要人物が全員死んでしまうのにどこかスッキリ

このドラマは大藪春彦先生原作、香取慎吾さん主演のハードボイルドドラマです。
それまで香取慎吾さんが主演のドラマはコメディ色が強いものが多かったのですが、この作品は笑う要素がほとんどなし。
それどころか、ガンアクション、格闘シーン満載の非常にケレン味溢れる見応えのある作品となっています。

香取慎吾さん演じる主人公は、腹違いの兄を死に陥れた一族が経営する会社に入社し、表の温和な顔と裏の凶暴な顔を使い分け、復讐を果たしていきます。

この主人公の生き方がとてもストイックで魅力的なのです。
日中はどこにでもいるサラリーマンを装っているのですが、家に帰るとそこにはトレーニングマシン、射撃場が設置されており、まるで秘密基地。

心を許すのは兄の恋人であった今井美樹さん演じる女性ただ一人。

しかし回数を重ねていくに連れて、仲間が増え、理解者も得ていきます。

主人公の顔には人間らしさが戻ってくるのですが、最終回ではその仲間も理解者も全員殺されてしまいます。

そこで主人公の怒りが爆発を通り越して、感情を一切失われたように表情がなくなり、敵がウヨウヨいるビルに単身殴り込み!

この淡々と敵を撃ち殺していく香取さんの怪演は必見です。

そして敵のボスと一騎打ち後、2人とも屋上で倒れ、主人公は天を仰ぎながら目を閉じます。

主人公の激動の人生が終わり、戦いが終わった後には全員が死んで何も残らない。

どこか物悲しくもスッキリとした終わり方で、とても良い作品です。