感想・書評「武士道シリーズ（シックスティーン・セブンティーン・エイティーン・ジェネレーション）誉田哲也」ネタバレ注意・「剣道に邁進する」香織と「県道を楽しむ」早苗の好対照の二人が織り成す青春？スポーツ（剣道）小説（レビュー）。 #読書

武士道シリーズ（シックスティーン・セブンティーン・エイティーン・ジェネレーション）　誉田哲也

この作品は、「剣道に邁進する」香織と「県道を楽しむ」早苗の好対照の二人が織り成す青春？スポーツ（剣道）小説である。
私自身県道には興味がなく、ただ女の子2人が主人公というところに惹かれて読み始めました。（はっきり言って動機は不純です）
書き方は香織と早苗の視点で書かれているので、同じ場面でありながら好対照な二人の感じ方・視点が面白くグイグイと物語に引き込まれていきました。
また、香織と早苗の視点を交互に書く事で、どうしても固くなりがちスポーツ小説を少女の成長をも内包した話にするところに作者の力量を感じました。
どこから読んでも面白く読めますが、武士道シックスティーンから読んでいくと彼女たちのの成長や友情等々が解り楽しいです。
ただ、残念なのがこのシリーズこれで終わりみたいなんです。私としては読者の一人として彼女らの成長を見守ってきたひとりとしてもう１冊。
武士道ネクストジェネレーションをかいてくれないかななんて思っています。誉田哲也さんお願いします。