感想・書評「エイジハラスメント：内館牧子」ネタバレ注意・34歳の主人公大沢蜜は、ごく普通のでもその辺の主婦より若くて綺麗な主婦のお話（レビュー）。 #読書

エイジハラスメント内館牧子連続ドラマ化

34歳の主人公大沢蜜は、ごく普通のでもその辺の主婦より若くて綺麗な主婦のお話です。
可愛い娘にも恵まれ、優しくて主人公の蜜のことをとても大事にしてくれて、ちゃんと妻の事を褒めてくれるご主人にも恵まれていました。
蜜は、とても年齢の事を気にしていて、若く見られることが生きがいのような主婦でした。そんなある日、とても優しい旦那様が若くて夢を持つ生き生きとした女子大生と知り合います。その夢とは主に馬の獣医師です。

そんな彼女と期限付きの不倫をしてしまう旦那さん。たまたまそれに、気づいてしまった主人公蜜。蜜は旦那さんの不倫相手が若いことに、嫉妬してそれに勝つには美容整形しかないと思い込み、お母さんに美容整形代を借金しようと会いに行きます。でも、そこでお母さんに説得されます。その後、蜜は旦那さんの不倫相手に会いに行きました。その不倫相手の夢を聞いて、蜜は段々考え方が変わっていきます。そして、今までの人生を振り返り、何て今まで無駄な人生を過ごしてきたのか、つまらないことをずっとこだわってきたのか？ということにきづきます。
そして、昔の夢を実現させようと蜜は前向きな人生を送ることに決めたのです。この蜜の吹っ切れた感じがとても読後感がよく、とても面白い小説でした。