「震災のうた1800日の心のもよう」河北新聞社編集局:特別な歌集です
東北の地方新聞「河北新報」には『河北歌壇』という俳句と短歌の読者投稿コーナーがあります。
東日本大震災から5年経った2016年上期までに寄せられた震災関連の短歌の中から、選者である花山多佳子氏と佐藤通雅氏が選出した650首がこの本にはまとめられています。
選者は両者とも有名な歌人ですが、まえがきとあとがきに2、3ページメッセージを寄稿しているのみで短歌は寄稿していないのが大きいです。
あくまでもこの本は、メインが投稿者の歌だからです。
一般の方が短歌を雑誌や新聞に投稿すれば、小さい文字で1ページにものすごい本数の歌が詰め込まれますが、この本は1ページに4首と贅沢な作りです。
読み進めれば作り手の気持が分かります。
どの作品も生々しく重みのある現実が描かれているので、じっくり噛みしめて読むのにはこのゆとりのある配分がベストなのだと感じました。
興味深いのは常連の投稿者の作品で、そういった方は1人で何作品も掲載されているのですが、5年の中でどんな暮らしがあったのかその人の生き様が見えてきます。
辛いこと、小さい幸せ、暮らしてきた場の変化が短い短歌の中に込められています。
感情を表すことのご法度な俳句ではなく、短歌だからこその価値がこの本にはあります。
震災の資料としても貴重な1冊です。
ありがとう寄稿。
マツコ・デラックスのエッセイ、「デラックスじゃない」を読んでみました。テレビ番組では語られないプライベートに関するエッセイで、生い立ちや職歴なども綴られています。私がマツコ・デラックスを知ったのは東京MXテレビの情報番組「5時に夢中!」でした。
感想・書評「デラックスじゃない:マツコ・デラックス」ネタバレ注意・プライベートに関するエッセイで、生い立ちや職歴なども綴られています(レビュー)。 #読書 - みんなの芸能ブログ。