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感想・書評「青春漂流:立花隆」ネタバレ注意・自分で自分の生き方を選択した若者のインタビューをまとめた1冊(レビュー)。 #読書


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『青春漂流』(立花隆):自分の人生を自分で決めた者の強さ

最近の若者はみんな同じような感じで頼りないという印象を抱く方は多いでしょう。立花隆氏も同じような感覚を抱いており、雑誌の企画で今時の若者にインタビューする企画を知って憂鬱だったそうです。しかし、そんな立花氏の期待をいい意味で打ち破る若者は確かに存在しました。『青春漂流』は自分で自分の生き方を選択した若者のインタビューをまとめた1冊です。

インタビューに答えている若者は田崎真也・宮崎学・長沢義明・斎須政雄・吉野金次といった錚々たる面々ですが、インタビューに答えている当時はまだ30代前後であり、自分の人生を自分で選択したものの将来どうなるかは分からない若者に過ぎず、社会人からは失笑される存在でした。しかし、今や彼らは斯界を代表する人物へと成長しているのです。自分で自分の人生を決めた人間の覚悟とそこから生まれる力は、何となく生きてきた人間の人生を確実に凌駕してしまうのです。立花氏の「若くして老化した青年たちは、それぞれ一見人なみ程度に幸せな人生は送ることができるだろう。しかしいつの日かほんとは自分にはちがう人生があったのではないかと、その可能性を試せるときに試さなかったことを悔む日がくるにちがいない。」という言葉は、街中を歩くサラリーマンを見ていれば的を射ていると実感します。できれば10代20代のうちに手にとってほしい1冊です。