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感想・書評「時間かせぎの資本主義:ヴォルフガング・シュトレーク」ネタバレ注意・1970年代に経済成長を実質成長から名目成長へと切り替えた時から(レビュー)。 #読書


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『時間かせぎの資本主義』(ヴォルフガング・シュトレーク):ピケティに並ぶ資本主義論

経済が成長していくことを前提とした資本主義にほころびが見え始めていることは誰しも実感していることでしょう。しかし、『時間かせぎの資本主義』では1970年代に経済成長を実質成長から名目成長へと切り替えた時から、資本主義の限界が見え始めていたと語られています。

さらに80年代には新自由主義が台頭し、国の負担は減る一方で資本の収益が上がる現象が見られましたが、最終的にリーマンショックのように大きな債務として返ってきました。そして、債務返済のために増税や緊縮をすれば景気後退を招き、さらにはユーロ圏のように民主主義を崩壊させますが、債務を返済しなければ国家が破綻してしまうというジレンマを生み出してしまったのです。『時間かせぎの資本主義』を紐解くと、現代社会が資本主義と民主主義の対決とも言うべき様相を呈していることがリアリティーを持って感じられます。「国民の借金が膨大」「国力が落ちる」などという抽象的な話ではなく、文字通り、人間がどのように生きるかを現代人は経済を通じて問われているのです。ピケティと同じく、現代人が必ず読んでおくべき名著だと思います。