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感想・書評「増補 学校と工場:猪木武徳」ネタバレ注意・教育と産業の思い込みを打ち壊す(レビュー)。 #読書


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『増補 学校と工場』(猪木武徳):教育と産業の思い込みを打ち壊す

一般的に教育と産業の関係は、高度な教育を受ければ労働の質が高まり、生産力を増大させて経済的な成長に繋がると理解されています。しかし、これは教育と産業の関わりに対する正しい理解なのでしょうか?『増補 学校と工場』は明治時代からの教育と産業の流れを丁寧に辿っていくことで、日本の教育と産業の特異な変遷を明らかにしていきます。

明治時代に留学した多くの留学生が日本に戻ったため「頭脳流出」が起こらなかったこと、終身雇用制度は明治時代から一部の大企業だけのものだったこと、大卒は職業能力ではなくシグナルの役割でしかないこと、天下りには出世街道から逸れた人に安定した雇用と収入をもたらす役割があるなど、読んでいて目から鱗がボロボロと落ちていく感覚を覚えました。「日本の労働環境がおかしい」という感覚は誰しも持っていると思いますが、それは日本の労働環境がおかしいからではなく、日本本来の労働環境を無理に海外の制度に合わせようとしていることで生じる歪みなのだと思います。日本の教育・労働に関して何か言いたければ、絶対に読んでおくべき必読書です。