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ミニマリストでも、著書を図書館で借りる人は許せないらしい「稲垣えみ子さんが、アエラ誌上で発表したコラムに批判が集まっている」【気になるニュース2017年】


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なるべく所有しない生き方をしているミニマリストでも、著書を図書館で借りる人は許せないらしい。

元朝日新聞記者でニュース番組でもコメンテーターを務める稲垣えみ子さんが、アエラ誌上で発表したコラムに批判が集まっているようです。

コラムでは、稲垣さんがとある講演に呼ばれたものの、その講演会の担当者は図書館で借りた稲垣さんの本を携えていたとのことで、そのときの心象を『こんなことは初めてで、予期せぬ光景に私、思いもよらぬほど動揺してしまいました。顔を殴られたような感じがしたのです。必死に気持ちを立て直してなんとか元気にお話をして帰ってきましたが、どうにも心は沈んだまま。』と表現しています。

稲垣さんの意見としては、本を書くためには相応の苦労があるので、それに対する敬意としてお金を払うべきなのだと。図書館で本を借りる人は『当然のようにタダで持っていく人』なのだと捉えて傷ついているようです。

ところが、自らの行動を振り返り『送料無料の本を買ってお得だと思っているのは私です。配達してくれる人への敬意はどこに? 宅配便を届ける人がいなくなっているのはきっと多忙のせいだけじゃない。私のような人間から投げつけられる「敬意のなさ」のつぶては人の心を静かに殺していくのだと思います。』と反省を始めます。

確かに、本の執筆者に講演をお願いしたのであれば、せめて著書は購入すべきなのかもしれませんし、それが著者としての本音なのでしょう。

ところが、このコラムに対して、
・ミニマリストなのに、図書館で本を借りる人を非難するのはおかしい
・図書館の蔵書は税金で購入されているのだから、図書館で本を借りる人はタダで持って行っているのではない
・本を買うとき送料が無料であっても、配達する人がタダ働きしているわけではない
など、様々な批判が集まっています。

もしかしたら稲垣さんは、図書館の本が出版社から寄贈されたものだと思っているのかもしれず、送料無料のネット通販は、本当に送料がかかっていないと思っているのかもしれません。また、世の中には「貧乏でも本だけは身銭を切ってでも買え」という清貧の思想を持つ人もいます。

ただ、そもそも、稲垣さんがミニマリスト(なるべくモノを所有しない生き方をする人)であることから、担当の人もその点に敬意を払って図書館から本を借りたのかもしれない、という解釈もあるようで、そうだとしたら担当の人がこのコラムを読んだら、それこそ敬意のなさに心が沈んでしまうかもしれませんね。