安心で安全な生活は、確保して欲しい。
たくさんの方々が今も「原発」へ通っています。
私は福島第一原発から38kmに住んでいます。
原発「のために」「のおかげで」土地や人が潤ったり、汚染してしまったりと、どちらかを選べと言われても選べません。
反対だからといって汚染された土地や停止したままの原発を放置しておくことはできないし、賛成だからといって放射能関連の不安を抱えたり、従来の化石エネルギーに依存し続けるのもどうかと。
たくさんの方の知恵が必要ですね。
さて、この度の事故で土地を追われて、新しい生活を始めている方とも関わったりしています。
「家に帰ることができない」と事故前の家への帰宅について語られることが多いですが、事故後の現在、事故前の生活に戻ることを前提とした生活を送っている方はあまりいません。
避難した先で子供が新しい友達を作って、避難が解除したからといって、元の友達 みんなが帰ってくると思えない、寂しい思いをさせたくないという親御さんもいます。
避難した先で、買い物する店が近くなり種類も豊富だったり、大きな病院が近くだったり、生活サービスが便利になった、戻ったとしても年老いて荒れた田畑を手入れできないという話も聞きます。
元の生活に戻りにくい・戻れない方々と話していると、原発賛成・反対というより、「生活や人生が翻弄されるのは嫌だ」「予期できなかった事故だから」という点は共通しているようです。
いずれにせよ、すべての方が、安心で安全な偏見のない日常が送ることができるようになることを願うことで精一杯です。