Nのために最終話 12月19日放送
最終話でやっと事件の真実が明らかになりました。
予想していた通りの結果とそうではなかった結果が入り交り、最後まで目が離せませんでした。まず、予想していた通り結果は、小出恵介演じる西崎が小西真奈美演じる奈央子の罪を被って出頭したことです。まあ、これは9話まで欠かさず見ていればなんとなく想像がつきましたけどね。
そして、予想とは違った結果は、奈央子が助けてほしかったのは自分自身だけではなく、奈央子とその夫・野口の2人だったこと。そして、連れ出してほしかったのは、奈央子自身ではなく、夫を誘惑していると思い込んでいた榮倉奈々演じる希美だったこと。
これは、さすがに最終話を見るまで予想していませんでした。
でも、確かに西崎が花を部屋まで届けに行き、すぐに奈央子と逃げていれば、野口には見つからず、あんな事件も起きなかったわけですから、すぐに部屋から出なかったのは何か理由があった、ということはあとあとになって考えれば気が付くところなんですけどね。
そして、ドアのチェーンをはめた人間が賀来賢人演じる安藤だったことを10年前から皆が知り、安藤を守るために隠し通したことも意外な事実でした。
まさに一方通行だけでないタイトル通りの「Nのために」が存在していたわけですね。
主人公・希美のNは2人。
1人は安藤。安藤がチェーンをかけたことを窪田正孝演じる成瀬に黙っていてほしいと言ったこと、そして西崎との計画があるにもかかわらず、へき地に飛ばされる安藤を守りたい一心で西崎を裏切ってしまったこと。
そして、もう1人は罪の共有をした西崎。
奈央子のNも2人いたと私は思いたいです。
奈央子は野口の為を思って、西崎に助けを求めた。これは、野口のため。
ですが、野口が西崎を殺そうとした時、野口を手にかけたのは奈央子。これは、野口を人殺しにしたくなかったと同時に、西崎の命も助けたかったという西崎のために、という気持ちも含まれていたのではないでしょうか?
西崎・成瀬にとってのNは、1人ずつ。
西崎は奈央子、成瀬は希美です。
話は希美の病気のことになりますが、母と子の感動シーンというのは、どうしてあんなにも泣けるものなんでしょうね。
号泣しすぎて、やばかったです。
そして、結果的に成瀬くんのもとに身を寄せると決めた希美。
安藤には病気のことも知らせず、島に帰ったんでしょうから、あとあと希美の死を知る安藤にとってはたまったものではないかもしれませんが、それはまた違った希美の愛の形であると思います。成瀬もそれをわかった上で希美を受け入れたのですから、ものすごく好感が持てる役どころだと思いました。
最終回というのはどうしても「あれはどうなったの?」という疑問で終わる部分がでてくるとは思いますが、今回のこのドラマはそれが少なく見終わったあとの達成感が大いにあったと思います。