星籠の海 上巻下巻 著/島田荘司
御手洗(みたらい)シリーズを読んだのは何年ぶりだろうか。久しぶりに新刊がでたのは聞いていたが、映画のために書き下ろしたのだと知り、慌てて書店へ。残念ながらノベル版しかなかったのでこちらを購入。二日かけて読み終えましたが、御大の圧倒的な筆力は健在でした。トリックばかりを重視せず、人物をイヤラシイまでにしっかりと描く本格は御大だけだと再認識致させられた次第です。
事件は瀬戸内海に浮かぶ美しい島に、全裸の遺体が連続して漂着することから始まります。そこに怪物の目撃情報やカルト教団、村上水軍の謎や男女の恋愛のもつれなどが絡み、事件を複雑にしていきます。
ファンとしては御手洗と石岡が事件を一緒に解決しているというだけで涙ものの作品です。(御手洗は現在スウェーデンで研究者になっています)登場人物達の背景描写に力を入れていて、中でも智弘という苦悩する少年の運命が切なすぎて辛かった。彼は事件とは直接は関係ないのですが、彼が影の主役と言っても過言はないです。最後に題名に関係するとても美しいシーンがあるのですが、これを観るために映画館にも足を運ぶ所存です。
ありがとう寄稿。
あしたのジョーは特別ですね。大体のあらすじは親に聞いていて知っていましたが、読み勧めるうちに、ジョーの世界に入ってしまいますね。しばらく読んでいる期間は気分が落ち込んでいたのを覚えています。
あしたのジョー/最終回・結末感想ネタバレ注意!あらすじ・力石を殺してしまって以来、ずっと悲しい気持ちの…。 #漫画 - ジャンプ部屋ブログ