ジョーカー・ゲーム 柳広司 日本傑作のスパイ小説
「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。作品の時代は昭和14年頃の戦時中であり、最初に書いた言葉は帝国陸軍の結城中佐によって秘密裏に設立されたスパイ養成学校、通称「D機関」の掟である。「自決」が当たり前の戦時中の日本では異色の考えだ。D機関では様々な授業や実技を学ぶが、訓練生は軍人ではなく民間人であり過酷な入試試験を突破した超人達である。
その訓練生が世界各国で敵や味方を欺きながら孤独に闇の中で活躍する話だ。活躍するからと言って毎回派手は演出シーンはないに等しい。ただ、淡々に世界の生活や事件の一部がストーリーになっていて、登場人物の中でも目立たない人が実はD機関の人だったり、D機関の人の視点から展開する話など様々な切り口で話が始まり最後まで読むスピードが止まらなくなる。長編が苦手の方も安心してほしい。この作品は4つの短編からなっているのでさくっと読めてしまう。さらにこのD機関を設立した結城中佐は謎が多い人物である。主役といっていい人物だが実態が掴めない。ほぼ4つの短編に出てくるが周りの煙で徐々に姿を作り出す感じである。そこがまた「スパイ」のミステリアスを漂わせてる。スパイといえば海外の作品というイメージがあるがこの「ジョーカー・ゲーム」は戦時中に実在した「陸軍中野学校」という情報機関をモデルにしている。そう、日本にも「スパイ」は存在したのだ。そうわかるとより一層この作品を楽しんで読むことができるだろう。また、「ジョーカー・ゲーム」はシリーズ化しておりこの他にも3冊発行されている。それらも短編で構成されているので是非、読んで欲しい。
ありがとう寄稿。
2つ目はしゃべる自動販売機があったら待ちゆく人はどんな反応をするのか?というものでした。
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