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感想・書評「日本の涙の名歌100選:林和清」ネタバレ注意・じんわり染み渡る名歌満載(レビュー)。 #読書


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『日本の涙の名歌100選』(林和清)はじんわり染み渡る名歌満載

時代は変わっても、かなしむ人をうつくしいと思う日本人の感性は変わらない。そう語る筆者が涙に関する日本の和歌を100句集めたアンソロジー集が『日本の涙の名歌100選」です。

「かなわぬ恋」「わかれの歌」「世は無常」の3つのテーマに分かれた構成と、右ページに読み手・出典・和歌・和歌の現代語訳、左ページに和歌にまつわる出来事や筆者の感じたことが書いてあるというシンプルな紙面は、余計な薀蓄なしに和歌の世界に親しむことができるような工夫と言えるでしょう。本書を紐解いていくと、万葉集から現代まで千数百年間の時間がありながら、人が涙を流してかなしむ理由や心情が普遍的なものであることに気づきます。そのような意味で昔の人も今の人も変わらないんだなぁ〜と思いました。日本人の普遍的な様子を巧みに織り込んできた和歌の世界に触れてみたい人にはぜひオススメしたい1冊です。小学生をはじめとした子どもにも、和歌の入門書としてぴったりでしょう。