「世界を揺るがすトランプイズム」(池上彰著)わかりやすい
テレビの解説で引っ張りだこの池上彰が、主にアメリカのトランプ新大統領について説明した本です。
著者はテレビの解説で、しろうとにわかりやすい言葉で説明している人です。
そのわかりやすさは、本書でも生きています。ですから、「なんかむずかしそうな本なんじゃないのかなあ」と心配する必要はありません。安心して読んでいけます。
具体的な内容ですが、まずアメリカの大統領選挙について書かれています。白人が貧困化していて、そこへトランプがきわめてわかりやすいメッセージを送ったことが、トランプの勝因だとしています。
そのあとはトランプの政治の進め方について書かれています。いろいろ書かれていますが、要するに、トらンプにとってはすべてが取引なのだ、ということにつきるようです。そこには自由だの、民主主義だの、キリスト教の精神だの、さまざまなイデオロギーはいっさいないのだ、ということです。
そう説明されると、トランプというのは実はわかりやすい人なのだ、ということになりますね。
興味のあるかたは、ぜひ一読を。