みんなの政治経済ブログ。

みんなで更新する社会派ブログです。

スポンサーリンク



女性活躍推進は成功か?!新卒一括採用時代の現代、先例のない正社員共働き時代【気になるニュース2018年】


【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

良い就職先に就くために、大学は就職予備校だと揶揄される現代だが、第二新卒歓迎やキャリアパス制度が広がるものの、新卒一括採用の風潮はまだまだ根強い。

女子就活生へのアンケートでは、「子供を産んでも働き続けられる会社」や「時短・産休育休等の福利厚生」を重視する声が高まり、高学歴女子でさえそれらの条件を満たす一般職採用を目指す傾向さえみられる。

筆者はちょうど、女子就活生から上記のような声が上がりだし、「結婚しても子供を産んでも長く続けられる会社」の条件を満たす一般職の人気が爆発的に上がりだした時代の就活生であった。言い換えると、女性の終身雇用の初期時代、いわゆる先例がない時代とも言える。

ひと昔前までは、一般職とは腰掛け程度で、結婚したら女性は会社を辞める時代であった。実際に筆者の母親は子供を産むまでは正看護師として大型病院でバリバリ働いていたが、妊娠を機に仕事を辞め、1番下の子供が中学校に上がるまでは専業主婦をしていたし、その時代に幼稚園に行かせず保育園に預けている家庭(共働き家庭)というのは、珍しいものであった。

子供共々、中学校に上がり手がかからなくなったら、母は小さなクリニックで非常勤看護師としてパートを始めた。シフト制のパートなので、17時退社はお約束だ。17時に上がれれば、そこから買い物、夕飯の支度は、時間的にはタイトすぎるということはないだろう。だけれど、それがパートではなく正社員の場合は果たしてどうなるのだろうか?ここが、今後考えなければならない最大のポイントと思う。

時短制度は、3歳までは法律で定められているが、時短の権利がなくなってからが、女性たちの最大の壁だという。フルタイムに戻ると仕事量も増え、残業がある日も増えてくる。そうなると、保育園のお迎えに間に合わない。子供が小学校に上がり、一人で家に帰れるものの、夕飯の準備を子供にさせる訳にもいかない。子供が中学校に上がると、塾の送り迎え等も発生する。徒歩圏内、電車圏内であることが望ましいが、地域によっては難しい。この点が筆者が考える、パートと正社員の「夕方時間の壁」である。パートは上がれる時間が固定だが、正社員は何時に上がれるかは分からない。

時短権利が喪失した後、正社員共働きの家庭は、この「夕方時間の壁」をどう乗り越えるのか。現代は男性の長時間労働、女性のワンオペ家事育児が浮き彫りになっているだけに、旦那に頼む選択肢はまだまだ少ないように思える。筆者は子なしだが、旦那は22時帰り、自分自身は定時に帰れたり19時までだったり、22時までだったりと日によってまちまちなのである。もし子供がいるとすれば、お迎えと夕飯の支度が物理的に無理な期間が必ずある。全く残業がない場所の友人もいるが、そのような優良な部署に配属される確率もそう高くはないし、それはあくまでも確率任せの話である。となると、正社員でも必ず定時に上がれる制約か何かが必要になってくるのではないか。時短ならず、準時短とでもいうのだろうか。
そうなると、パートとさほど変わらない。結局女性は子供を産んでフルタイムに戻るのは難しいのだろうか。

専業主婦絶対時代からパート主体時代、そして、夫婦ともに正社員時代に突入している。パートをしながら育ててくれた親世代はお手本にはならず、正社員をしながら子供を育てなければならない現代、果たして今後どうなるのであろうか。