毎日毎日、ニュースでは色々な事件が取り上げられている。
その中でも気になって仕方ないのが、夫婦・家族による殺傷事件だ。
夫婦と言えど、家族と言えど、腹が立つことがある。
殴り合いになることだってあってもおかしくはない。
だけど、殺してしまいたくなる衝動というのはどういものなのだろう。
わからないわけではないが、例えば、包丁などのものを手にする時、どんな気持ちになるのかと考えてしまう。
その時は頭に血が上り、そんなことは考えられないのかもしれないが、普段、料理に使うような包丁を、食べ物ではなく人間に向けるというのは、一瞬、思考に迷いが出ないのだろうか。
そして、それが躊躇いにならないのかと思う。
そうすれば刺すまでのことにはならないだろう。
だけど、毎日のように誰かが誰かを刺したというニュースが流れる。
最近は特にそういったニュースが多い。
一時は、「キレる」という言葉が使われていたが、最近のニュースにはそれを感じない。
溜めに溜めたものが爆発しているのだろうか。
たまたまそういう時代なのか。
憎むことがあってもいいが、その人の人生、命を奪うまでの我慢が強いられている日本についてふと考えてしまう。