私が日曜の昼下がりに必ず見る番組といったら「ザ・ノンフィクション」。
人生とは。人間とは。生きるとは。
良くも悪くも人の生き様を目の当たりにして、自分の生きるヒントや課題を与えてくれる番組です。
今回は4月に息を引き取った問題児の駆け込み寺、西居院のご住職「おじさん」こと廣中さんとそこに関わった子供たちとの今と昔を振り返ります。
冒頭から子供たちの心の叫び、おじさんの喝、とすでに胸が熱くなりました。
話は十数年前の放送を振り返りながら、おじさんと問題を抱えた「ショウ」と「タクマ」やその家族・大人たちとの必死な関わりが描かれていました。
何といってもおじさんの素晴らしいところは、苦悩と弱さゆえの子供たちの非行行動を「ははは!」と豪快に笑いながら受け入れること。
子供たちのとのユーモアあふれる会話、スキンシップ、そしてそのまっすぐに向かい合う姿勢が子供たちの心を少しずつ溶かしていくのでしょう。
ふとあらわれる子供たちの屈託のない笑顔にじんわりとしました。
話は2017年に放送されたおじさんの病床の姿と今の姿に戻ります。
「おじさんが頑張っているから(子供たちに)勇気をあたえることができるかな。」
がんと闘いながら最後の最後まで愛と勇気を与え続けようとしたおじさん。
「逃げるなー!逃げれば追われるぞー!」
熱血な指導により献身的に子どもたちを支え救ってきた20年間、その数1000人以上といいます。
おじさん、ありがとう。
心よりご冥福をお祈りいたします。