」で便利でお安く。白夜行 東野圭吾 二人の少年少女の１９年間を描いた物語。
ある事件をきっかけに二人だけの秘密をもつ事になる少年少女。月と太陽のようにお互いを感じ、月は太陽を遠くから照らし続ける。
彼女の周りで起きる出来事はいつも不可解なことばかり。二人は、なぜこう生きなくてはならなかったのか？少年少女の１９年間を追い続けた東野圭吾の傑作です。
この小説を読むと、理解不能な感情が心を支配します。東野圭吾という人は、なんでこんなに心を鷲掴みにするのがうまいのだろうか。
胸のザワザワはページを捲るごとに膨み、小説の中へ引き込まれていきます。
二人を追い続ける刑事の笹垣潤三。この刑事の人柄が私は好きです。彼にぴったりな表現は「罪を憎んで人を憎まず」。彼によって、ただただ悲し過ぎる物語に優しさというエッセンスが注入されているのがいい。
人の陰と陽が多分に描かれたこの小説。実際にこんな人が側で苦しんでいるのかもしれない、側にそんな人がいるのかもしれないと言われているようです。
人から見たら太陽のように感じる人も、自分とそんなに変わらないのでは？
８５４ページにも及ぶ長編小説の白夜行。無駄な描写なんて私には一切ありませんでした。是非、小説で読んで欲しいです。
ありがとう寄稿。
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