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感想・書評「男子の本懐:城山三郎著」ネタバレ注意・心が折れそうな人に勇気を与えてくれます(レビュー)。 #読書

小説感想 読書感想

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男子の本懐(城山三郎著)は心が折れそうな人に勇気を与えてくれます

元々城山三郎という作家が好きで、今まで何冊か読んだことがあります。この作家の作品の特徴は取材がしっかりしているせいか、主人公の心の動きをしっかり描写している事ですね。さて、「男子の本懐」の主人公は首相の浜口雄幸と蔵相である井上準之助の二人です。

舞台は日本が太平洋戦争に突き進む前夜の1930年代です。何とか「金解禁」という金融政策を断行して日本の不況を止め、ひいては戦争への歩みに立ちはだかろうとした二人の金融マンの戦いを描いています。とにかく周囲の反対に立ち向かう二人の信念の強さがかっこいいのです。私も金融マンの端くれですが、いつも同僚に遠慮して言いたい事をいえない事がままありますが、この二人は金解禁こそが日本の窮地を救うと信じてあらゆる手を使って事を成し遂げようとするのです。これは中々出来る事ではありません。当時の世情から言えば命さえ奪われかねない状況だったのですから。そこまで信念を持てるという事は幸せですし、羨ましい限りです。
結果的にこの金解禁という政策は失敗に終わり、戦争を早めてしまった原因の一つだったと思いますが、それは別にして、この二人の動じない心は尊敬に値しますね。この本の中で紹介されている「途中、何事か起こって中道で斃れるようなことがあっても、もとより男子として本懐である」という言葉は呟くだけで心が凛とした気分になる印象に残る言葉です。
この本を読みながら私自身の生き方を振り返りました。この二人まで行かなくても中途半端はいけませんね。信念の必要さを痛感しているところです。今東日本大震災のボランティアをほそぼそとやらして頂いていますが、どんなにやっても中々良くならない現実に時々心が折れそうになる事があります。そんな時にこの言葉を念じるようにしているのです。そうすると勇気が出て来ます。この本は勇気を沸き立たせたいと思っている人にお勧めしたい本です。