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感想・書評「その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス) 井上真偽」ネタバレ注意・この作品の面白いところといえば、まさに主人公のありえないほどの想像力と推理力に限ります(レビュー)。 #読書


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その可能性はすでに考えた(講談社ノベルス) 井上真偽

この作品の面白いところといえば、まさに主人公のありえないほどの想像力と推理力に限ります。推理の論点は、あるカルト集団の集団自殺事件の真相です。事件を紐解いていくと、奇蹟が起きたとしか理由付けできない真相なのですが、人はそう簡単に奇蹟を信じようとしない生き物です。

しかし、主人公はあらゆる可能性を否定することでそれが奇蹟であると証明しようとします。それは奇蹟ではないという仮説を盾に、たくさんの刺客がやってきますが、それをも華麗に否定してみせる主人公の頭の回転の早さ、また事件をこの目で見てきたと言わんばかりの想像力が爽快です。周りの登場人物も、印象に残りやすく個性が強く生かされています。またなぜ主人公はそこまで奇蹟というものの存在に強くこだわるのか。はたして奇蹟とは本当に存在しえるものなのか。謎はたくさんありましたが、最後に全て納得できる本であったと思います。シャーロックホームズなど、華麗な謎解きが好きな方にオススメの一冊です。