君の名は。感想(批判的内容注意)
先日観に行った映画、「君の名は。」だが、期待外れであった。まず二人の恋の描写がしっくりこない。女の子の方は「田舎に住んでいる女の子が都会の暮らしを知り、その中で知り合い、軽口をたたける間柄になった男の子を好きになってしまった」ということで分かる。問題は男の子の方だ。ただ体が入れ替わるたびに乳をもんで、あんなに必死になるほど恋に落ちるものなのか。そんなに好みの乳だったのか。
わざわざどことも知れない山に向かうほど?学校やバイトを休んでまで?ほんの数日前までお姉さんのことが好きで挙動不審になるほどだったのに?あと、入れ替わった際の記憶がなくなるというのも唐突だった。「いや、前半結構長い間記憶保持できてましたやん」とツッコミを入れざるを得なかった。何でこの大事な局面で記憶をなくすの?ついさっきまでしっかり覚えてたじゃない。携帯の交換日記が消えていくのも、何でそのタイミング?しばらく消えてなかったのに?なぜ今一斉に消えていくの?そもそもが何で最初の入れ替わりの時に3年のタイムラグに気付かなかったのか。携帯のカレンダー見たらわかるじゃない。一発でわかるじゃない。携帯じゃなくてもそこら中にカレンダーあるよね?普段意識しないけど、意外とカレンダーってあるもんだよね?なんというか一つ一つが雑。せめてメインの、二人が恋に落ちる描写をもうちょっと丁寧にしてほしかった。例えばお姉さんとデートしていてもふとした瞬間に女の子を思い出してしまい「あれ?何で今あいつのことを思い出してんだ?」と思ってから、徐々に恋に気付くとか。その辺の変遷をもっと丁寧に描いてほしかった。主軸の一つである「二人の恋」が丁寧に描かれているならまだ他は目をつぶれたのに、そこが雑なせいで細かいところまで気になってしまう。そんな穴が目立つ映画だが、やたらと高評価を得ているのが本当に解せない。なぜだ。皆、CMやRADの音楽や背景の美しさや周りの絶賛の声に騙されていないか。肝心の話は結構ボロだぞ。正直わたしは一回見ればもう十分だし、まあこれなら見なくて良かったよなと思った。