月80時間以上まで残業させられる労使協定の意味は?
日経平均株価を構成している東証一部上場の225社の時間外労働に関する労使協定である36協定に定められている労働時間が、少なくとも41社で月100時間以上と定められていたと知り、驚いています。
その企業側と労働者側は、36協定がどういう意味を持っているのか知らなかったのだろうかと、甚だ疑問です。また、その36協定届を受理した労働基準監督署は、内容については何の確認もしないのだろうかと思いました。これだけ、「働き方改革」が叫ばれているのに、労働基準監督署が、届け出を突き返すまではできなくても、注意することくらいはやっても良いのではないかと思います。労使双方に「過労死ライン」を超える残業の上限時間が設定されているという認識がないのも問題ですが、罰則ができる前に労働基準監督署が今できることがあるのではないかと思います。