感想・書評「なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか？（久世浩司）」ネタバレ注意・それまでのHow to本よりもしっくりくる内容（レビュー）。 #読書

「なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか？」それまでのHow to本よりもしっくりくる内容

「なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか？」は久世浩司さんの著書です。
そのタイトルからはじめは意識が高めな自己啓発本かと思われましたが、むしろそういった意識が高めな空気で心を病んでしまいがちな環境の中で、どう自分を守ってベストパフォーマンスを出せるよう導くかについての書籍でした。
基本はケース事例ごとの解説がされ、各ケースごとに非常に細かい心の動きの分析がされます。ストレスはどういう手段で分解すべきか、燃え尽き症候群対策、上司だけではない様々な人間関係の中での自分の守り方、信頼していた人を失った時のメンタルケアとマネジメント術など、範囲はほどほどのレアケースも含め、多岐に渡ります。
やはり一番しっくりきたのは、その深い分析です。それまで読んだメンタルケアの書籍は、最後はどこか投げっぱなし菜アドバイスをぶつけられる事が多かったです。「それが実行できない思考回路だから困ってるのに」とよく思いました。しかし、この本においては、割と最後は行動での解決法を導き出してくれるので、ダメもとでも試すことが出来ます。それだけでもとても価値があります。
メンタルケアの本がなかなかしっくりこない方、ビジネス書の分野でも意外とためになるものは存在します。