みんなの政治経済ブログ。

みんなで更新する社会派ブログです。

スポンサーリンク



花宵道中(宮木あや子)感想&書評!安達祐美さん主演で映画化もされましたね(ネタバレ注意) #小説


【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

宮木あや子 花宵道中 悲しい花魁たちのお話

宮木あや子さんの大ファンです。まず、この花宵道中からハマりました。最近、安達祐美さん主演で映画化もされましたね。まだ未見ですが。この小説が映画化されたのも納得です。
吉原の花魁たちの人生。

儚く・悲しく・美しい世界観が存分に楽しめます。色っぽい内容ですが、それ以上に切なく、涙が出てきます。この物語は、それぞれの話の主人公である花魁たちが何らかの形でつながりを持っている事がわかります。細い糸がしっかりと結びついていて、またそのことが、それぞれの主人公たちの運命が自らの手でどうにもならないと言う悲壮感が読み終わった後にも、やるせなさを感じさせ物語の余韻を残します。
恋をしたいなどと思ってもみなかった心の乾いた花魁が、ふとした事で恋に落ち、その恋に戸惑いながらも、忘れられずに身を破滅させていく。自分の選んだ道が最悪の結果になろうとも、後悔などせずに選択し、自分の意思を全うする。その結果、妹分の花魁が傷つき、またその花魁も悲しい運命に翻弄されてゆく。

もし、自分がこの世界で生きていたらと思うと、この作品に出てくる花魁の様に強く生きていけるだろうか。昔の女性は、きっと苦労した分、強かったんだろうな。と感じ、自分への戒めにもなりました。この作品は、考えさせられる事が多いですし、表現が丁寧に書かれていますので、とても印象が残ります。