沈黙の春-レイチェル・カーソン:農薬汚染によって鳥の声が聞こえなくなってしまった春
1950年代から盛んに利用されるようになった化学農薬。
本書はこの化学農薬の持つ危険性について警鐘を鳴らした本です。
より収穫高を挙げることばかりに血道を上げて、自然との共生を忘れた行動をとったときに自然は我々に反省を促す。
ということを思い出させてくれる本でした。
春になると、椋鳥や雲雀の鳴き声がたくさん聞けたアメリカの田舎町。
ある年は春になっても、これらたくさんの鳥たちの声がひとつも聞こえません。
原因は、その前の年から始まった化学農薬「DDT」の散布でした。
農薬会社は散布に関して安全・安心を謳っているので、純朴な農家のおじさんは大量の化学農薬を散布します。
そうして生み出されたのは農薬の汚染された土壌でそだった危険な作物と、農家のおじさん自身へ降りかかった中毒症状。
さらに農薬は風にながされて周辺の自然にも被害を及ぼします。
現在、世界的に化学農薬から生物農薬へとシフトしていく流れを生み出すきっかけとなったのが本書です。
ありがとう寄稿。
血なまぐさい『イリアス』に対して『オデュッセイア―』は、望郷と家族愛の叙事詩と私は形容したく思う。様々な形で家族への愛情がにじみ出ているのだ。
感想・書評「オデュッセイアー<上>ホメロス×呉茂一訳」ネタバレ注意・望郷と家族愛の叙事詩と私は形容したく思う(レビュー)。 #読書 - ナカノちゃんねる