「希望荘」 宮部みゆき・著 杉村三郎シリーズ第4弾
宮部みゆきさんの現代ミステリー、杉村三郎シリーズの第4弾となる短編集です。
前作「ペテロの葬列」のラストで妻の不倫によって杉村の結婚が破たんするという衝撃の展開に驚きすぎて、そのショックから実はまだ立ち直れていない状態でこの本を手に取りました。妻の父親が経営する会社に勤めていた杉村は、離婚と同時に仕事も失い、失意のまま故郷に戻ります。その後なんと私立探偵になっていたのにはびっくりしました。
かなり波乱万丈な人生に見えますが、杉村はいたって平凡で実直で害のない人間であり、物語は静かに進んでいきます。新人探偵としてちょっとした依頼を受けて調査する過程で、普通の人の日常の暮らしに潜む苦悩や悪に直面する様子は胸に迫るものがあり、とても引き込まれました。恐ろしいほどの深い傷を抱えながらも前を向いて生きていこうとする者、弱者にそっと手を差し伸べる心優しき者など、宮部さんが描く善良な人物がすごく好きです。次回はぜひこのシリーズの長編を読みたいです。
ありがとう寄稿。
衝撃的なタイトルです。新宿歌舞伎町というホストのメッカで売れっ子ナンバー1である信長さんのビジネス、恋愛に勝つための様々なノウハウが書いてあります。
感想・書評「いい女はドMが9割:信長」ネタバレ注意・ホストナンバー1が書かれた衝撃的な一冊(レビュー)。 #読書 - みんなのブログ。