男子の本懐(城山三郎著)は心が折れそうな人に勇気を与えてくれます
元々城山三郎という作家が好きで、今まで何冊か読んだことがあります。この作家の作品の特徴は取材がしっかりしているせいか、主人公の心の動きをしっかり描写している事ですね。さて、「男子の本懐」の主人公は首相の浜口雄幸と蔵相である井上準之助の二人です。
元々城山三郎という作家が好きで、今まで何冊か読んだことがあります。この作家の作品の特徴は取材がしっかりしているせいか、主人公の心の動きをしっかり描写している事ですね。さて、「男子の本懐」の主人公は首相の浜口雄幸と蔵相である井上準之助の二人です。
元々大好きな作品でしたが、何度も読返していたためにボロボロになってきてしまっていたので新しく買い替えました。
本…というよりは台本、の感覚なので、「聞いたことはあるけど…」という方はとても多いのではないでしょうか。
推理小説作家・朝比奈耕作が、巻き込まれるミステリーです。出演者はわずか3人の、「舞台劇」のような設定です。
読みたい本というといろいろ決まっていると思います。どんな本を読みたいとおもうか自分によって決められるものがありますが、本のタイトルというとそうしたことを考えるひとつの方法だと思います。本にはいろいろな観点があってそれによって決まるイメージがある。本をどんな風にして選ぶことができるか、本を見る上で、自分で読みたいとおもうことが書かれていている内容を、羊と鋼の森の中から知ることができました。
ベトナム戦争で相棒を失い、故郷に帰って孤独な生活をしていた元海兵隊スナイパーの元に、謎の兵器開発会社が仕事の話を持ちかけてきます。
内容は、様々な環境下で狙撃のシミュレーションを行い、そのデータを取らせてほしいという簡単なもの。
この本は、短編小説が4話で構成されています。
第1話「僕は能面」は、家が民宿を営んでる少年が島に来た女性に恋をする話、第2話「ネバーランド」で、大人になりたくない大学生の同窓会での話、第3話「ちっぽけな魚」で、この島がゆりかごであり、棺桶であるという話、第4話「ゆうやけこやけ」島の人に別れを告げるために散歩する話で終わる。
この作品の面白いところといえば、まさに主人公のありえないほどの想像力と推理力に限ります。推理の論点は、あるカルト集団の集団自殺事件の真相です。事件を紐解いていくと、奇蹟が起きたとしか理由付けできない真相なのですが、人はそう簡単に奇蹟を信じようとしない生き物です。
川村元気さんといえば、『電車男』『モテキ』など数多くの大ヒットドラマや映画を手がける売れっ子演出・脚本家さんですが、本作はそんな彼の初めての小説作品だそうです。さすがの面白さで、佐藤健さん、宮崎あおいさん主演で映画化もされましたね。
乃南アサの作品は構成がしっかりしていて内容も濃く、また話も面白いのでよく読みます。女刑事<音無貴子シリーズ>が特に好きなのですが、今回は短編が読みたくなってこの本を買いました。特に冒頭の作品「アメリカ淵」は、実際に起きた事件に基づいて作られたものですが、事件そのものが生々しく印象的だっただけに、本屋でちょっと立ち読みしただけで「あ、あの事件か」と興味をそそられ、すぐに購入しました。
過去に戻ることのできる喫茶店が舞台のお話しです。タイムスリップを取り扱う小説の多くは、現実を変えたいがために過去に戻るものがほとんどだと思います。