ルーズヴェルト・ゲーム_毎週日曜21:00_第3話
半沢直樹のキャストやメンバが引き続き担当してた作品らしさが大きく表現されたドラマだと思います。
リストラを推し進めなければならない会社側の意向とは裏腹に守りたい契約社員のために必死になって経営陣に反骨する人事部長。
彼に野球をさせたいという理由だけで会社に残すよう贔屓しているのは明らかでした。
しかし、それでも彼の過去を含めて全部を守ってやりたい、勤務態度に少しも評価が下がるところはなくリストラされる理由は一つもありませんでした。経営陣は少しでも人員を削減しろと命令しましたが、人事部長はある決意をしました。契約社員から正社員に契約変更すると。
リストラの対象とすることが会社にとって不利益となることを説明し、社長からの了承を得ました。
そんな解雇を免れた彼ですが、
野球部の同士で左投げの先輩投手にピッチング練習に付き合わされます。
夜分遅くに痛めた左ひじを犠牲にしてのシュート(変化球)指導。
彼には先輩の想いがわかっていたと思います。
自分に全てを託した、野球しかできない人間が怪我をしてチームのためになることができない。残された道は会社を辞めることだけで自身もそれを自覚していると。
翌日先輩は監督に退部、退職の旨を伝えました。
そして所属する部署の社員の前での退職の挨拶で、駆けつけた野球部員や同僚に語りかけました。
「野球部をよろしく」
そして試合当日、
これまで観客がほとんどいなかったスタンドは
先輩の意思を引き継いだ同僚たちで埋め尽くされました。
夢を託された部員たちは戦う決意をしました。
会社の存続のために必死になる経営陣、経費の無駄とわかりながらも自分の居場所を求め続ける野球部員たち。
それぞれの想いが一つになって次々に起こる問題を解決する、そんな一体型の非常に奥深いドラマだと思います。
見ていて考えさせられます。