世界で今、新興国を中心に通貨価値が大きく下落している。きっかけはアメリカがトルコに対し、鉄鋼製品などの関税を大幅に引き上げたことがあり、原因はそれに加え、アメリカのFRBが金利引き上げを行っていることなどが挙げられる。
トルコの通貨リラは今年初めから40%以上下落した。そのほかの国では、アルゼンチンが30%以上、ブラジルが10%以上、インド、インドネシア、中国なども5~10%下落している。(いずれも年初比)。アメリカは各国に対し、関税率の引き上げを行う構えだ。国内の工業に従事する労働者の雇用を守ることや、貿易赤字の縮減を狙いとしている。しかし、世界経済の失速につながる懸念が高まっている。各国との関税率をめぐる交渉が注目される。