矢沢永吉さんタクシーと接触事故
21日、東京都港区の路上でロック歌手の矢沢永吉さんが運転する車とタクシーが接触事故。かつて、ロック歌手、”ロックンローラー”といえば、派手で不良で反社会的なイメージがあった。実際はテレビにでたり、レコード(今はCD)を発売しているわけだから、それ程までに悪い人たちだったりしないんじゃないかと薄々思いながらも、彼らの放つイメージというものに若かった頃の僕たちは憧れを抱いたりもした。
その”ロックンローラー”の代表的存在といえば、永ちゃんこと、矢沢永吉さんだ(以後永ちゃん)。リーゼント姿に、白いスーツ、自分の名前が入ったタオルを肩に羽織りながら眉間にしわを寄せマイクをもって歌う姿は、若い頃なら一度は憧れ、その恰好をまねて、バンドを組んだり、ギターを買ったりしたんじゃないだろうか。僕もそのうちの一人だ。もちろん、永ちゃんは今も現役だし、このように昔のことのように語るのはファンの方に申し訳がない。その永ちゃんが、テレビのnissanのCMで車を運転しながらこちらに向かって「やっちゃえnissan」と言っている。年をとってもまだ先を目指し、チャレンジを続ける。そんな永ちゃんを見て、まだまだ若いなぁ~とか、かっこいぃ~と思いながら、”やっちゃえ”という声が心の琴線に触れる年齢である僕だった。その矢先だ、この事故、最近、多少のことで過剰なまでに反応する世論。CMに影響するのかとか。永ちゃんのあの声はもう聞けなくなるのかと、心がざわつく。