人手が足りない、の本質はどこに?
「猫の手も借りたい」という慣用句がありますが、最近、人手不足がどこでも叫ばれるようになってきましたね。様々な業種もそうですし、自治体活動やボランティア、果ては議員のなり手がない自治体、といった話も聞くほどです。
確かに、人手が足りなくて舞い込む仕事が捌けない企業側にとっては大変な事態であり、またそこで働いている人にとっても物凄い多忙になるわけですからいい話とも一概には言えません。仕事があるだけマシというのもごもっともですが、しかし、失業率が三パーセントを切るというぐらい国民が働いている状態なわけですから、少々求人の枠を増やしても状態は改善しないでしょう。
もっと根本的な話として、「仕事を取りすぎ、振りすぎ」の状態があるのではないでしょうか。利益を上げるためとは言え、十人の職場で三十分の仕事を取ってくればどこでも人手不足になりますし、その負担は各所に波及してしまうもの。昨今の人手不足は、計画を立てる側の攻め過ぎといった視点からも考えていく必要もあるのではないでしょうか。