日商簿記検定2級を知識の無い状態から合格する
まったく簿記の知識がない状態から始めた経験を書きます。
日商簿記2級は、3級と比べて内容がはるかに多いです。3級は本屋でテキストを買い、独学でも大丈夫でしょうが、2級はかなり難しいでしょう。
簿記の講座を設けている専門学校はたくさんあります。在宅でウェブを使った講義も受けられます。まずは、それを受講するのが一番の近道です。値段の安いもので充分だと思います。なぜなら、講義を受けただけでは合格は難しいからです。
受講が終了してからが、頑張りどころです。
一通りの知識は頭にあるはずです。そこから始めるのは、とにかくひたすら過去問を解くことです。本番と同じ形になっているものが本屋で売っています。これを、本番と同じ時間設定でやります。
最初は、まったく点数が取れないと思います。時間内に終わらせることも難しいのではないでしょうか。私はあまりにできなかったので未だに忘れられませんが、41点しか取れませんでした。本当にこれで合格できるのか絶望的な気持ちになりましたが、やめるわけにはいきません。受講料が水の泡になってしまいます。
解答と解説を丹念に読んで、どこで間違えているのかを明確にし、10回分の過去問をやり続けました。10回分が終われば、また最初から同じものを繰り返しました。
そのうちに、コツがわかってきました。問題を繰り返し解き続けたおかげで、悩まなくても解き方がわかるようになったのです。だから、あとは手を動かして計算するだけです。本番の時間は驚くほど短く感じます。悩んだり迷ったりする暇はないのです。
そこまで到達していれば、計算ミス、うっかりミスをしないように注意する余裕が生まれます。
平均で90点以上取れるようになれば、自信がついてきます。試験の緊張感は、かなりのものです。自信があるのとないのとでは全く違います。
勉強は大変でしたが、必ず報われると感じました。